温暖化の影響でコーヒーの木の病気であるサビ病が発生するなど、生産面で大きく影響していることと、為替相場は円安に動いていることが原因です。
極端に下る必要もありませんが、あまり高いと財布が痛みます。
毎日飲むものだけに、ある程度の値段で落ち着いてほしいものです。
今後の動向を考える上で、少し値段が上昇している原因を考えてみます。
アラビカ種の生産状況
コーヒー最大生産国のブラジルが降雨不足により影響で不作になっていることと、中米産のコーヒーがサビ病の関係で全体的に不作傾向なのです。
ブラジルは今年の生産も裏年の不作年にあたりますので、供給量が大きく改善されるとは考えにくい状況です。
これがニューヨーク相場の上昇要因です
カネフォラ種の生産状況
カネフォラ種はベトナムとインドネシア、それと国内消費用としてブラジルで生産されています。
他にもアフリカなどでロブスタ種が栽培されている国はありますが、数量では上位3ヶ国の占める割合が非常に大きいのです。
今年はそれら3ヶ国全てが不作となっており、カネフォラ種が全体的に不足している状況です。
これを材料にロンドン相場が上昇しており、結果的にアラビカ種のニューヨーク相場もより下がりにくい状況となっています。
為替相場の状況について
為替については日々変動が非常に大きく、方向性を判断しにくい状況ですね。
アメリカ大統領がオバマ氏からトランプ氏に変わり、トランプ氏の発言次第で大きく方向性が変わる可能性もあり、しばらくは様子を見ることになりそうです。
今後の見通し
下がりにくい状況は続きますが、極端に大きく上げるだけの勢いは無いでしょう。
投機的な動きがない限りは現状の相場展開から多少上下する程度の動きを続けそうです。
ただし万が一ドルの価値が下落した場合は注意が必要です。
先物商品全体に言えることですが、先物市場の商品はドル建てで取引されていますので、猛烈なファンドの動きがある可能性も秘めています。